骨盤の歪みは不妊の原因に
お腹まわりにお肉がつきやすい
生理痛が重い
左右の肩の高さが違う
靴の片方ばかりが減っていく
そんな心当たりのある方は、骨盤の歪みが原因かもしれません。
骨盤が歪んでいる方は、男性が 3割程度なのに比べて、女性は約７割にも及ぶと言われています。
男性はたくさんの筋肉で骨がしっかりと支えられているのに比べ、女性は脂肪が多く、骨が固定されないために歪みやすいためです。
では、骨盤が歪んでいると、妊娠になにか悪い影響を及ぼすのでしょうか？
骨盤が歪むと、血流が悪くなる
子宮と卵巣は男性にはない臓器で、もともと血行が滞りやすいところです。
子宮と卵巣は骨盤の中にあるため、骨盤が歪むと子宮や卵巣の血流が悪くなります。
子宮や卵巣の血行が悪くなると、卵巣の働きが悪くなって正常な排卵が行われなくなったり、子宮内膜が薄くなって着床しづらくなったりします。
また、せっかく栄養分や酸素をとっても、子宮・卵巣の細胞や、卵子のミトコンドリアまで行き届かなくなり、効果的に活かすことができなくなってしまいます。
子宮や卵巣の血流を良い状態に保っておくことは、妊娠にとって、とても重要なことなのですね。
骨盤が歪むと、ホルモンの分泌も悪くなる
さらに、骨盤の歪みは女性ホルモンの分泌にも影響を与えます。
エストロゲン（卵胞ホルモン）やプロゲステロン（黄体ホルモン）が正常に分泌されにくくなり、排卵がきちんと定期的に行われなくなったり、高温期が保たれなくなったりして、不妊につながってしまいます。
骨盤の歪みを直して、子宮と卵巣の機能を正常に戻そう
骨盤の歪みを直す体操は、そんなに難しいものではないので、誰でも簡単に始めることができます。
この骨盤底筋体操を始めると、早い方は2週間ほどで、お腹周りがすっきりして、スカートやパンツのウエストがゆるくなるのを実感できますよ。
効果が早い方ほど、それまで骨盤の歪みで血流が悪くなり、お腹に余分なお肉や脂肪を溜め込んでしまっていたということです。
そして、1～2か月続けると、生理不順や生理痛が改善されるなど、子宮や卵巣の機能がよくなるのを実感される方が多いようです。
骨盤を正常な位置に戻して、健康な卵子を正常に排卵し、子宮内膜を厚くして、赤ちゃんの居心地のよいフカフカの子宮を作っていきましょう！
骨盤低筋体操① お尻歩き
〜効果てきめん！お腹周りすっきり
- 両足を伸ばして床に座る。（お尻が痛ければ、布団などの上でもOK）
- 腰を左右交互に前に出して、お尻で歩くように前に10歩進んだら、今度は後ろに10歩下がる。
- これを10往復くらい、腰回りがじんわり温かくなるまで繰り返す。
できれば朝晩おこなう。
ポイント
- 最初は腕の反動を使って、慣れてきたら腕を前に肩の高さで組んで、反動を使わずに行いましょう。
- 腰痛のある方は、無理せず少ない回数から始めましょう。
- 10往復できなくても効果はあります。毎日少しずつでも続けることが大切ですよ。
骨盤低筋体操② ひざ倒し
〜骨盤の歪みを直す
- あお向けに寝る。
- 両膝をそろえて立て、両腕は上に伸ばすか横に広げる。息を吐きながらゆっくり両膝を左に倒す。
- 息を吸いながら、元に戻す。
- 同様に、息を吐きながら右に倒し、息を吸いながら元に戻す。
- 左右を１セットとし、10セットおこなう。
ポイント
- なるべく腰が浮かないようにしましょう。
- 左右どちらか倒しにくい方があれば、そちらを重点的に行いましょう。
骨盤低筋体操③ 腰回し
〜骨盤を正しい位置に
- 足を肩幅に開いてまっすぐ立つ。
- 両手を腰に当て、腰を床と平行に、フラフープを回すようにぐるぐると回す。
- 右回しと左回し、各30回ほどおこなう。できれば朝晩行う。
ポイント
なるべく膝が曲がらないようにしましょう。
継続は力なり！
1日5分でも続けることが大切
普段あまり体を動かさない方でしたら、これらすべてを毎日続けるのは大変かもしれませんね。
でも、完璧にこなせなくても大丈夫です。
1日1つ、たった5分だけでもいいのです。
長年の姿勢や生活習慣で歪んだ骨盤は、周りの脂肪や筋肉も歪んだ形で付いてしまっているため、体操をやめるとまたすぐに元の状態に戻ってしまいます。
少しずつでも、とにかく毎日コツコツと続けることが大切ですよ。
時間がない時など、もしどれか一つだけ選ぶなら、迷わず①の『お尻歩き』をおすすめします。
最初は少しきついと感じるかもしれませんが、きつい方ほど骨盤に歪みがあり、余分なお肉や脂肪が溜まって血行が悪くなっている証拠。
より大きな変化が期待できますよ。
血行を良くし、骨盤を正常な位置に整えることは、妊娠に近づける大きな一歩になります。
ぜひ今日から始めましょう！
★こちらの記事も読まれています
近年、芸能人の方などで40歳を過ぎて第一子を妊娠した、40代後半で出産した、という嬉しいニュースをよく聞きますよね。 そういった高齢出産のニュ ... 妊活に成功しやすい人には、タイプがある！？ 「高齢出産したり、妊活が成功しやすい人には、似たような傾向がある」 という話を耳にしました。 気に ... 妊娠しやすい体温ってどのくらい？ 妊娠するのに理想的な体温とは、どのくらいなのでしょうか？ 妊娠しやすい体温 低温期 36.0～36.3℃ 高 ... 卵子の老化を防ぐには？ 40代で妊娠できる女性 20代で妊娠しづらい女性 『卵子の老化』という言葉、正直あまり聞きたい言葉ではないですよね。 ...
妊娠・出産は何歳まで可能？ 高齢出産の割合は？
妊活に成功する人にはタイプがあった！？ 8つの共通点
温活で妊活をする３つの方法 〜低体温や冷え性を改善しよう！
卵子の老化を防ぐ３つの新しい方法
★あわせて読みたい
「妊娠前から葉酸を摂取すると良い」、ということは、大分浸透してきましたよね。 葉酸を妊娠前からとることによって、無脳症などの赤ちゃんの『神経管 ... 葉酸サプリはどう選ぶ？ ポイントは含有成分と安全性！ 葉酸サプリにはたくさんの種類があって、迷ってしまいますよね。 葉酸サプリは、単に『葉酸』 ... 35歳・40歳を過ぎて妊娠出産をめざす方にとって、『卵子の老化』は気になるところですよね。 その卵子の老化を防ぎ、若返りをはかるために、ぜひ知 ... ミトコンドリアとは？ 年齢にともなう卵子や精子の老化、気になりますよね。 「体外受精でグレードの低い卵しか採れない」「受精しない」「着床しない ...
葉酸にダウン症のリスクを減らす効果がある？
葉酸サプリおすすめランキング・効果や安全性を徹底比較【2022年】
ミトコンドリアの働きを活性化する3つの方法
ミトコンドリアサプリおすすめランキング 効果を比較2選！