高齢出産について

妊娠・出産は何歳まで可能? 高齢出産の割合は?

妊娠は何歳まで

近年、芸能人の方などで40歳を過ぎて第一子を妊娠した、40代後半で出産した、という嬉しいニュースをよく聞きますよね。

そういった高齢出産のニュースを聞くと、

「40歳を過ぎてもまだまだ妊娠の可能性がある」

と励まされますよね!

では実際に、

どれくらいの人が高齢出産をしているのでしょうか?
35歳・40歳を過ぎて妊娠・出産できる確率は、どのくらいなのでしょうか?

詳しくみていきましょう。

 

高齢出産とは? 何歳から?

何歳から高齢出産

まずは、『高齢出産』とは何歳からを指すのでしょうか?

日本産科婦人科学会によると、

高齢出産とは、初産が35歳以上の場合」

と定義されています。

WHO(世界保健機関)でも、同じように35歳以上に定義されています。

『35歳』という根拠は、女性の体の能力として、10代後半から30代前半までが、一番妊娠・出産する力がある、ということです。

一般的に、30代後半からは卵子や子宮の妊娠力が下がっていき、妊娠できる確率も低くなるということがわかっています。

こればかりは、高齢出産が増えた現代でも、根本的には変わりありません。

 

35歳・40歳以上の高齢出産数

妊娠できる確率は昔と変わらないとはいえ、最近高齢出産が増えているなぁ、という実感がありますよね。

では実際に、35歳、さらに40歳を過ぎて高齢出産した女性は、どれくらいいるのでしょうか?

2016年を例にとってみてみましょう。

日本では、2016年の一年間、97万6976人の赤ちゃんが生まれました。

そのうち、35歳以上の出産は、全体の約 28%にのぼります。

そして、超高齢出産といわれる40歳以上の出産が一年間で54,875人で、全体の 5.6%、さらに、そのうち 45歳以上が 1,401人もいます。

日本のどこかで、毎日40歳以上のママたちから 150人の赤ちゃんが、45歳以上のママたちから 3.8人の赤ちゃんが生まれている計算になりますね。

すごい数だと思いませんか?

ちなみに、2000年には、40歳以上の出産数が 15,250人、45歳以上の出産数が 402人でした。

どちらも 16年間でおよそ 3倍に増えています。

これは、晩婚化や不妊治療の発達が理由だと思われ、高齢出産は今後も増えていくでしょう。

高齢出産の割合

厚生労働省 人口動態統計 年齢別出生率(女性人口千対)

高齢出産の分布

 

35歳以上で妊娠・出産できる確率は?

高齢出産は何歳までできるか

では、35歳以上で妊娠出産を望んだ女性のうち、実際にできた人の割合は、どれくらいなのでしょうか?

自然妊娠と不妊治療(体外授精)を受けた場合の、両方を見ていきましょう。

 

自然妊娠の確率

排卵2日前の1回の性交で自然妊娠する確率は、30〜34歳までは36%、35歳では30%、その後急激に下がり、40歳では3%と言われています。

流産率は、30歳で15%、35歳で20%、40歳で40%ですので、タイミングを合わせた1回の性交で出産までいたる確率は、以下の通りとなります。

1回のタイミングで出産にいたる確率

30歳 30.6%
35歳 24.0%
40歳 1.8%

35歳から40歳の間に、急激に妊娠出産率が下がっているのがわかります。

 

不妊治療の妊娠確率

次に、不妊治療での妊娠確率を見てみましょう。

下のグラフは、年齢別に、1回の不妊治療で妊娠した割合、流産した割合を示したものです。

高齢出産と流産

生殖補助医療による治療成績(一般社団法人日本生殖医学会)

妊娠率は、30歳過ぎから徐々に、35歳を過ぎると急激に下がっていくのがわかります。

その一方で、流産率は35歳頃から右肩上がりになり、40歳で 35.1%、43歳で 55.2%にまでのぼります。

1回の体外授精で、妊娠から無事に出産までいたった確率は、以下の通りになります。

1回の体外授精で出産にいたる確率

〜33歳 約20%
38歳 13%
40歳 7.7%
44歳 1.3%

40歳では自然妊娠だと 1.8%ですが、体外授精だと 7.7%まで出産率が上がっています。

年齢が進むほど、不妊治療が有効になるということがわかりますね。

30代後半なら3~6ヶ月程度、40代なら3ヶ月待って、自然妊娠しなければ、不妊治療を受けることを考えた方がよい、と言われる理由がここにあります。

しかし、いくら高度な不妊治療を行っても、40代半ばになると、やはりなかなか望む通りに出産までいたらないケースが多いようです。

40歳を過ぎると、それまで以上に、一年一年の過ごし方がとても貴重になりますね。

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ズバリ、何歳まで産めるの? 出産の最高齢は何歳?

何歳まで出産できる

では、一体何歳まで妊娠出産ができるのでしょうか?

医師の間では、

閉経の10年前まで産める」

というのが定説だそうです。

閉経の10年前くらいから生理が乱れ始め、卵巣の機能が徐々に低下していくからです。

日本人女性の平均閉経年齢は、50~51歳です。

ですので計算上は、40~41歳くらいが、平均的な出産可能の最終年齢と言えるでしょう。

ただし、閉経時期には個人差があります。

45歳くらいで閉経する方もいれば、56~57歳くらいまで生理がある方もいます。

(中には早発卵巣不全といって、もっと早く閉経してしまう方もいます。
過度なストレスや、無理なダイエットなどが原因のことが多いようです。)

ですので、「何歳まで出産できるの?」という質問の答えは、

平均は 40〜41歳くらい、人によって 35歳~47歳くらい」

となるでしょう。

ちなみに、世界の出産最高齢のギネス記録は、1997年に59歳で自然妊娠して出産した、イギリスのドーン・ブルックさんです。

その他にも、85歳で自然妊娠したというアメリカの女性や、70歳で不妊治療を経て妊娠したインドの女性の話などがありますが、本当かどうかは定かではありません。

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希望はある! でも高齢出産に過信は禁物

妊娠出産は何歳まで

このように、データ上では、やはり少しでも若い方が妊娠出産しやすいということがわかります。

しかし実際には、20代で何度も体外受精を繰り返してもなかなかできない人もいれば、40代でパッと妊娠出産してしまう人もいますよね。

妊娠は、

『体質・生活習慣・その時の体調・タイミング・卵子の状態・男性側の受精力』

など、さまざまな要素が重なって成立します。

ですので、何歳で妊娠出産できるかどうかには、大きな個人差があります。

高齢出産した方をテレビで見たり、身近な友人にいたりすると、

「まだまだ急がなくても、40代後半でも妊娠している人もいるし、大丈夫なのかも?」

と思ってしまうかもしれませんね。

しかし、自分が20代でも妊娠しづらい体なのか、45歳を過ぎても産める体なのかは、明らかな不妊の原因でもない限り、医師でも確実にはわからないのです。

「自分はきっと大丈夫」

と過信をして、何も対策をせずに1日、1カ月、1年と時間を無駄に過ごしてしまうのは、あまりにリスクが大きいことかもしれませんね。

年齢に不安を感じすぎる必要はありません。

ただし、高齢出産できるようにするには、それなりに努力が必要です。

一日でも対策を始めて、妊娠力アップを目指しましょう!

(データ元 : 厚生労働省/一般社団法人日本生殖医学会)

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